本当は自分の言葉で、
いかに「義務教育」の環境がとてつもなく異常で理不尽なのかを言語化できればいいのだけれど、
まだそこまで言語化能力が無いので、
今回は 堀江貴文・西野亮廣 箸『バカとつき合うな』 から引用します。
p31
怖いのは、学校に従うことに慣れていって、勉強の内容とは関係ない習慣も刷り込まれていくことです。
例えば、毎日同じ時間に登校して、同じ時間に下校すること。面白いと思えない授業を、席について黙って聞きつづけること。必要性を感じられない課題でも我慢してやること。学校は、それらがいいことであると「洗脳」していきます。
社会は、学校を通じて「従順な我慢体質」を刷り込んでいくわけです。毎日同じ時間に登校しろとか、定時出社の練習かよ。
学歴エリートの得意科目は、数学や英語ではない。彼らの本質的な得意科目は、従うことと我慢です。
サラリーマンという社会の歯車をやるには最適。そして同時に、そこにしか秀でたものがない人材は、AIに最初に取って代わられていく人材です。
p55
ぼくの考えでは、子供は全員自由だし、何かをやりたい!という欲望を持っています。制止さえしなければ、やりたいと思い立ったらすぐに行動する。
それが、小学校に入った途端に、毎日同じ教室の同じ席にずっと座り、黙って聞いていることを強いられるようになる。これはひとことで言うと、「行動するな」ということです。座学というスタイルの中に、「行動するな」というメッセージが含まれてしまっているんです。
p56
そして、なんのためなのか、なんの役に立つのかわからない内容をずっと聞かされる。そのことに疑問を持たず、受け入れられる小利口な子どもが評価されていく。疑わずに耐えられることが良いことだ、と刷り込まれていく。既存の学校教育の中では、「行動せず黙っていられる子」が偉くなっていく。
そんな環境の中にいるうちに、「やりたいことを我慢する」ではなく、「やりたいことがない」に変わっていく。「欲望する能力」を失っていく。もともとは全員が持っているものなのに。いわば、去勢されていくんですね。
座学ではなく、行動せよ。
本当に必要な知識がなにかなんて、実際に行動してみないと見えてこないものです。
ぼくの考えはシンプルで、やりたいことは本当はあるんです。あるいは、かつて持っていた。我慢せず行動する友人たちに囲まれたら、抑えつけられた「欲望する能力」もだんだん復活してきます。
p207
(西野)
堀江貴文は、少年である。それは完全に、肯定的な意味で言っています。彼が発信するメッセージ、「既存の価値観に縛られるな、やりたいことをやれ」というのも、自分自身が、そういう価値観のために時間を無駄にした経験があって、だからほかの人には同じような経験をして欲しくなくて言っているように聞こえる。
既存のシステム、たとえば学校制度への批判であったり、そういうものは、外側から、高みの見物として言っているのでは説得力がないものだと思います。彼はやはり、そういう社会のシステムの中に、一度は身を置いた人物です。東大にまで入学している。だからこそ、批判に説得力がある。中高時代を、友だちと単に遊んですごした自分が言うのとは説得力も違うし、覇気も違う。
自分自身が、社会によって、時間を無駄に奪われたと言う実感が強いんだと思います。だからこそ、後続の若者を同じようにさせたくない、気づいてほしい。その一心で、既存のシステムの批判を繰り返しているんじゃないかと思います。
社会に時間と自由を奪われる。いまの堀江さんやぼくにはそんなことはないけれども、裏を返せば、いまほどは批判能力を行動力がまだない若いころに難を被りやすい。だからとりわけ、少年期だけを奪われる。そこだけが欠けてしまう。堀江さんにかぎらず、一般的にもある傾向じゃないかと思います。
だから、彼が自分の少年期を奪還するための戦いは、多くの共感を呼ぶ。多くの人が、自分が少年期を奪還した姿を堀江さんに投影しているのかもしれない。
だからパブリックイメージとは違って、堀江さんはぜんぜん孤高の人じゃない。彼自身のために戦っているようでいて、そのことを通して、多くの人の戦いを代行している。いろんな人の思いを背負っているように見えるときがあるんですよね。
(引用おわり)
以上の言葉を参考に、これらを少しずつ自分なりの言葉に変換していこうかなと思う。
例えば、p56の以下の部分、
”そのことに疑問を持たず、受け入れられる小利口な子どもが評価されていく。疑わずに耐えられることが良いことだ、と刷り込まれていく。既存の学校教育の中では、「行動せず黙っていられる子」が偉くなっていく。”
私の場合、まさに当時「(なんか変だと思ってはいても)耐えなければいけない」と必死に思い「行動せず黙っていられる子」だった。
なぜなら「私の思いはその場にいる誰よりも劣っている」「私の意見は常に間違っている」「自分は価値のない存在」「他人の言うことに従わないと、私は存在してはいけない」のだと常に思っていたから、そうせざるを得なかった。
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